歯が欠けた

先生がご存じの「こんなことで歯が欠けた」エピソード教えて下さい。

寝てるときの歯ぎしりやくいしばりによって、歯が欠けた患者さんがいました。

歯が欠ける原因とは?

ぶつかって歯が欠けるというイメージはつかめますが、他にも下記の理由で歯が欠けることがあります。

●虫歯
●歯ぎしり・食いしばり
●ケガ
●酸蝕歯(さんしょくし)

歯が欠けた場合の治療方法

小さく欠けてる場合

前歯などで小さく欠けた場合、レジンと呼ばれるプラスチックの白い詰め物をします。(保険治療)

中くらいに欠けている場合

前歯で中くらいに欠けている場合:
歯の全体をかぶせます。
保険診療は、金属のフレームの上にプラスチックを盛ります。
自由診療では、オールセラミックのかぶせ物が一般的です。

奥歯で欠けた場合:
保険診療は、被せ物が銀歯かプラスチックの歯になります。
詰め物であれば、銀の詰め物になります。

自由診療(自費診療)場合:
セラミック、もしくはジルコニアの白い詰め物・かぶせ物をします。
自由診療は保険内治療に比べると治療費用が高くはなりますが、安全性と審美性は非常に高くなります。

大きく欠けた場合

神経が生きている歯で大きく欠けた場合は、神経を残すことができれば、全体にかぶせ物をします。
神経が露出していた場合は、神経を取って、根っこの治療が必要となります(根管治療:こんかんちりょう)。
神経を取った歯は脆くなり破折(はせつ:折れること)のリスクがありますので、土台を入れてその後、強度を出すために全体にかぶせ物をします。

とても大きく欠けた(折れた)場合

歯の見える部分すべて、大きく欠けた場合は、抜歯となります。
抜歯後、入れ歯やインプラント、ブリッジなどの治療をします。

外傷により脱臼(抜けた)した場合

歯を保存液、生理食塩水、牛乳などにつけて、なるべく早く脱臼した歯と隣の健全な歯を「再殖」して、歯と歯の間と裏側を接着剤で固定します。
応急処置が早ければ、歯を残せる可能性が高くなります。
※腫れや痛みが出るので、鎮痛剤などが必要なケースが多いです。

治療例

1.年齢:29歳
2.主訴:右上前歯をぶつけて欠けた
3.診断:欠けた箇所は小さいが、ぶつけた衝撃で歯髄炎を起こしており、抜髄後にセラミックで修復
4.期間:2ヶ月
5.料金:110,000円(税込)
6.事前に知ってもらいたい事:ジルコニアに比べて強度がやや弱い
7.主なリスク、副作用:抜髄の必要性
※治療の効果には個人差があります。

早めの治療を

歯が欠けると、ちょっとした衝撃でも簡単に割れたりヒビが入ります。
治療の負担を軽くするために、そして自分の歯を保つためにも、歯が欠けた時は早急にご連絡ください。
急患の対応も可能です。

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