歯石を取りたい
金属の器具でガリガリ歯石を取るのって、歯に傷はつかないのですか?
傷つけずに汚れを取ることはできますので、大丈夫です。
歯石取り、確かにドキドキすると思います。
心配なことがあったら、細かいことでもぜひ質問してくださいね。
歯石とは?
歯石は、唾液(だえき)中のカルシウムとプラーク(歯垢:しこう)が結合し、固まったもので歯周病の原因になります。
歯石除去の流れ
1. 検査
歯石除去を行う前に歯周ポケットの測定、出血の有無、歯の動揺度、お口の清掃状態などの歯周病検査を行い、歯石の付き具合や歯周病の進行度合いを検査します。
2. 歯石除去
歯石を除去する方法は次の2種類になります。
A. 専用の機器にて除去する(超音波スケーラー)
超音波の振動で歯石を粉砕する機器を使い、歯石をおおまかに落とします。
超音波と同時に水が出て、独特の音がします。
B. 手動で歯石を除去する
ハンドスケーラーという器具で、超音波スケーラーで取り切れなかった歯と歯の間や、歯周ポケットの中のこびりついた歯石を除去します。
※歯石取りの痛みが心配な方へ
歯石の付き具合や歯周病の進行度合いによっては、少ししみる場合もあります。
痛みがありそうな場合は麻酔後、歯石除去します。
痛みが不安な方などはご相談ください。
3. メインテナンス
歯石除去後は一時的に歯ぐきからの出血や腫れや痛みを感じる場合もありますが、一時的なもので数日すると腫れも引き、正常な状態に戻ります。
歯石が多くついて歯周病が進行すると外科的手術や抜歯が必要になる場合もありますので、定期的に歯科医院で歯石を除去し歯石がついていない状態を維持するのが理想です。
歯石の症例
1.年齢: 41歳
2.主訴: クリーニング希望
3.診断: 中等度歯周病
4.期間: 3〜4回
5.料金:保険
6.事前に知ってもらいたい事:歯石は単なる汚れではなく細菌の塊であり歯周病の原因になるということ。
7.主なリスク、副作用に関する事項:歯石を取った直後しみる場合がある。
歯石を取ると歯がしみる?
「歯石を取ったらしばらくの間、歯がしみるようになってしまった」
そのような経験はありませんか?
人間の歯は外側から順にエナメル質、象牙質、歯髄という組織が層になって出来ています。
何らかの理由によってエナメル質が薄くなり、象牙質がむき出し/象牙質の上のエナメル質がとても薄くなってしまっている場合があります。
また、歯周病が原因で歯肉が退縮した根本部分に歯石が着くと、歯石を取った後にしみてくることもあります。
一時的にしみても、時間が経過するとしみなくなってくることがほとんどです。
3か月に1回の歯のクリーニングだと歯石が硬くなる前に除去するため、快適に施術を受けられます。
定期的な通院が、気持ち良い歯のメンテナンスのコツです。