インプラントにしたい

インプラントにしたいという方は、新橋では多いですか?

西原先生(日本口腔外科学会認定医・指導医、インタビューはコチラ)が当院の口腔外科担当になってから、インプラントを希望される方が多いですね。
歯を失ったときの治療の選択肢として、入れ歯/ブリッジ/インプラントがあるのですがお話しするとインプラントがいいという方が多いです。

インプラントを希望する方の年代は?

40~50代が多いですね。

西原先生は口腔外科指導医とのことですが、指導医ってどんな意味合いなのですか?

歯科医師に口腔外科分野での指導をしている先生、ということです。
当院では、高度な口腔外科治療が大学病院レベルで受けることができます。
インプラントや抜歯などの口腔外科といわれる領域は、大学病院に行くとすぐにやってもらえないし、手続きや待ち時間を含めると1日仕事になりますよね。
西原先生は信頼でき、口腔外科に関しては何をお願いしても大丈夫と思っています。
インプラントの難しい症例も安心してお任せください。
診断がしっかりしているので、インプラントが出来る人にはできる、出来ない人にはできないと、ハッキリ言います。
適応症例をしっかり見極める事もその後の予後(治療後の経過)に重要な事だからです。
患者さんも「この先生が出来ないというなら」と納得され、自信をもって入れ歯にしましょうと言えます。

インプラントとは?

抜けた歯の代わりに自然の歯に近い「人工の歯」を入れることです。
自然に近い美しい歯を取り戻し、おいしく食べることができます。

当院には日本口腔外科学会指導医が在籍しております

当院には日本口腔外科学会指導医が在籍しております。
詳しくは、インタビューをご覧ください。

歯が抜けた後の選択肢様々

「別に歯が抜けても何とか食べられるのではないだろうか」
残念ながら歯が抜けた状態で困るのは、見た目だけではありません。
うまく話すことができない、食べ物を噛むのが大変、向かいの歯が伸びてきたり、隣の歯が倒れてきたりなど、さまざまな悪影響があります。
治療方法も含めてみていきましょう。

1. 抜けた歯をそのままにしておく

長所:ありません
短所:抜けた歯の周囲の歯が動いてしまう/対合(向かい合う歯)する歯が浮いて弱くなる/噛む機能が低下する/発音障害/見た目が悪い

2. ブリッジ

長所:白い被せ物(セラミック系)を選べば見た目は良好/自分の歯と比べ食感や味覚はあまり差がない
短所:健全な歯を削る/支えになる歯の負担が大きい/抜けた歯の部分の顎骨が、次第にやせてしまう事がある/食べ物カスがつまりやすい
治療費用:
保険適用あり。
使用材料により適用外のものあり、数10万円かかる。
分割払い可(医院別)

3. 入れ歯(義歯:ぎし)

長所:一般的な治療の為、比較的簡単に治療が受けられる/取り外しができ、清掃しやすい
短所:違和感がある/発音がしづらい/形状が合わないと口の中で動き、痛みを伴う事がある/バネの架かる歯の負担が大きい/食べ物カスが詰まりやすい/固い物やお餅を噛むのに苦労する/取り外して手入れをする必要がある
治療費用:
保険適用あり
使用材料により保険適用外のものあり、数10万円かかる
分割払い可(医院別)

4. インプラント

長所:自分の歯のような感覚で噛める/噛む力、味覚が低下しない/隣の健康な歯を傷つけない/見た目が良い/アゴの骨がやせるのを防ぐ/正しい清潔習慣と定期健診を受ければ長く維持する事ができる
短所:歯を抜く場合と同程度の手術が必要/重度の糖尿病などだと治療できない場合がある/細菌感染に十分な注意が必要
治療費用:
インプラントは保険適用外
分割払い可

インプラント治療の進め方

1. 審査と治療計画

インプラント治療が可能かどうか等をレントゲン写真やCTを使い診断、可能なら治療計画を立てます。

2. インプラント手術

歯根に相当する部品(フィクスチャー)を、顎の骨に埋入(まいにゅう)する手術を行います。

3. 治癒期間

3~6ヶ月間、骨とインプラントがしっかり結合するのを待ちます。

4. 人工歯(被せ物)の装着

インプラントを含めたお口の中全体の型取りを行い、人工の歯を製作してアバットメント(インプラント体の上に取り付けられる土台になる部分)の上に人工歯を装着します。

5. メンテナンス

適切なホームケアと定期健診を行います。

インプラントよくある質問 Q&A

Q. インプラントはどれくらい経てば噛めるようになりますか?

A. おおよそ、手術から3カ月くらいで人工の歯を被せて噛めるようになります。
その間は、抜歯と同様に普通の食生活をすることができます。
※使用するインプラントの種類や埋入する場所、顎骨(がっこつ)の状態、手術の経過によっても異なります。

Q. どのくらい持ちますか?

A. 正しい歯磨きと定期検診で、15年以上良好に維持されている患者さんもたくさんいらっしゃいます。
「正しいお手入れ」が、インプラントを長持ちさせる秘訣です。

Q.入院は必要ですか?

A. 普通のインプラント手術では入院しませんが、手術直後は抜歯後程度の安静が必要です。
しかし、患者さんの健康状態や治療する本数などにより入院して手術をする場合もあります。

Q. 費用はどのくらいかかるのでしょうか?

A.費用は、手術代・インプラント代・インプラントに被せる人工歯代の合計です。
治療する本数や場所により費用は異なります。
料金表ページへ
治療計画と費用、支払方法についてはご相談ください。
※インプラント治療は健康保険が使えませんが、医療費控除の対象になります。
医療費控除の具体的に戻ってくる金額目安についてはこちら

Q. インプラント治療は痛いのでしょうか?

A. インプラント治療の痛みは、歯を抜く場合と同程度です。
麻酔をするので痛みはほとんど感じず、手術後に麻酔が切れても抜歯程度の痛みしかありません。
そして2カ月後には、食べ物をインプラントで噛めるようになります。
歯を抜いた時、すぐにインプラントを埋入する簡便な方法もあり、穴をあける必要がないので負担が少ないです。(症例によります)

Q. 年齢制限はありますか?

A. 年齢性別の制限はありません。
85歳の方がインプラント治療をして、噛めるようになった例もあります。
患者さんの健康状態や顎の状態によって治療ができない場合があります。
また、きちんとブラッシングができない場合や定期検診を受けられない場合も、インプラント治療の不適応となります。
患者さんの年齢・健康・お口の状態によって異なるので、詳しくはご相談下さい。

インプラントが向かない人

インプラントは、健康な歯を削らず自然な見た目の歯にできる素晴らしい治療法です。
ただし、残念ながら患者様の中にはインプラント治療が向かない方もいらっしゃいます。

1. 重度の歯周病の人

重度の歯周病ままインプラントを入れると「インプラント周囲炎」という病気を起こし、インプラント脱落の原因を作ります。
インプラント治療を受ける前に、歯周病をしっかり治すことが重要です。

2. 年齢が若い方

あごの骨が発達途中は、インプラントを入れることができません。
概ね、20歳以上からインプラント治療が可能です。

3. コントロールされていない糖尿病のある方

糖尿病の方は免疫力が低下しているので、インプラントと骨の結合が正常に起こらずインプラントの脱落に繋がることもあります。
また糖尿病の方は、手術後の傷口の治りが悪い傾向にあります。
オペの可否の目安は、血糖値がコントロールされている事です。

4. 骨粗しょう症の人

骨密度が低下した骨だと、正常に結合しなかったり抜けてしまう場合もあります。
また、治療に使用している薬剤の種類により顎骨壊死(がっこつえし)のリスクがあるので注意が必要です。

5. 喫煙者

ニコチンには血管収縮作用があり、歯肉の血行が悪くなります。
そのため、栄養がいきわたらず、唾液が減り、インプラント周囲炎を起こすリスクが高くなります。

6. お口のケアをしっかりできない方

インプラントはご自身の歯よりもっと繊細です。
おうちでのケアを行えない、定期的に歯科医院へ来院できない方はあまりおすすめできません。

7. その他、全身疾患のある方

循環器系の疾患をお持ちの方は血液をさらさらにする薬を服用されている場合がありインプラントの治療の際、出血が止まりにくい場合などがあるので注意が必要です。

インプラント治療が出来るかできないかは患者様の健康状態や年齢等によって変わってきますので、詳しくはご相談ください。

インプラントのパーツについて

インプラントについて「単語の意味が分からない」とよくご質問をいただきます。
インプラントは、基本的に「3つのパーツ」からできています。

1. インプラント体:あごの骨の中に埋め込まれる部分、すなわち歯根部

2. アバットメント:インプラント体の上に取り付けられる土台になる部分

3. 上部構造:歯の部分に相当する人工歯

インプラント体の材質は、チタンまたはチタン合金で作られています。

インプラントの歴史は古く1950年代にスウェーデンのブローネマルク博士らがチタンと骨が結合することを発見、1965年にチタン製インプラントを用いた症例が報告されました。
以来、優れた長期の臨床成績が発表され、世界中で承認・使用されています。

関連ページ