【歯科医師監修】歯と身体に優しい!冬の健康を守るおすすめ鍋の具材と食べ方

寒い季節になると恋しくなる鍋料理。温かく美味しく、野菜もたっぷり摂れる健康食ですが、実は**「食べ方や具材の選び方」**次第で、あなたの歯の健康に大きく貢献できることをご存知ですか?

当院の歯科医師が、歯と歯茎の健康維持、そして全身の免疫力アップにつながる、賢い鍋の具材の選び方と、歯科的な視点からのアドバイスをご紹介します。美味しく食べて、健康な冬を過ごしましょう。

歯科医師が選ぶ!歯の健康をサポートする「神具材」ベスト3

歯と口腔内の健康を維持するために特に推奨される栄養素を含む具材をご紹介します。

1. 歯のエナメル質を強化する「カルシウムとビタミンD」をチャージ!

  • おすすめ具材: 鮭、しめじ・まいたけ、豆腐・厚揚げ
  • 歯科的メリット: これらの具材に含まれるビタミンDは、歯の主成分であるカルシウムの吸収を助け、エナメル質の修復作用である「再石灰化」をサポートします。特に冬は日照時間が少なくビタミンDが不足しがちなので、食事で積極的に補うことが重要です。

2. 歯茎を健康に保つ「ビタミンCと抗酸化作用」の野菜

  • おすすめ具材: 白菜、春菊、ブロッコリー
  • 歯科的メリット: ビタミンCは歯茎(歯肉)のコラーゲン生成に不可欠で、歯周病や歯茎からの出血の予防に役立ちます。鍋で煮込むことでカサが減り、たくさんの量を無理なく摂ることができます。抗酸化作用により、全身の免疫力アップも期待できます。

3. 唾液の分泌を促す「適度な繊維質」

  • おすすめ具材: きのこ類(エノキなど)、ごぼう、レンコン(煮込みすぎないように)
  • 歯科的メリット: 適度な噛みごたえのある具材は、よく噛むことで唾液腺を刺激します。唾液は天然の洗浄剤であり、虫歯菌や歯周病菌を洗い流す効果や、酸を中和する緩衝作用を高めます。

要注意!歯科医師がアドバイスする「NG具材」と食べ方の工夫

美味しく安全に鍋を楽しむために、注意したい具材と食べ方があります。

1. 歯に負担をかける硬すぎる具材・食べ方

  • 要注意: 非常に硬い肉の塊、煮込みすぎた骨付き肉など。
  • アドバイス: 硬すぎる具材は、ご自身の歯だけでなく、過去に入れた詰め物や被せ物、入れ歯などに過度な負担をかけ、破損の原因になることがあります。小さく切る、よく煮込んで柔らかくするなどの工夫をして、無理なく噛める状態でいただきましょう。

2. 虫歯リスクを高める「〆」の注意点

  • 要注意: 雑炊やラーメンなど炭水化物の後のケア不足。
  • アドバイス: 炭水化物(ご飯や麺)は、口の中に残りやすく、虫歯菌のエサになりがちです。食後は早めに歯磨きをするか、すぐに水やお茶で口をゆすぐ習慣をつけると、虫歯リスクを軽減できます。

【ワンポイントアドバイス】鍋を食べる際の歯科的注意点

  1. 「熱すぎ」に注意!: 熱すぎるものは歯茎を火傷させるだけでなく、詰め物や被せ物の接着剤を劣化させる可能性があります。少し冷ましてから、ゆっくりと食べるようにしましょう。
  2. 食後の徹底ケア: 鍋は味付けが濃いことが多く、お口の中が汚れがちです。食後の歯磨きは、フロスや歯間ブラシを使い、いつもより丁寧に行ってください。

まとめ

鍋料理は、美味しく楽しみながら、歯の健康に必要な栄養素を効率よく摂れる優れた食事です。

今回ご紹介した具材を参考に、今年の冬は歯と身体を大切にする「健康鍋」を楽しんでください。**「自分の噛む力に合った食べ物や、より具体的な予防法を知りたい」**という方は、ぜひ一度当院の定期検診にお越しください。患者様一人ひとりに合わせた食事指導や口腔ケアのアドバイスをさせていただきます。

新橋赤レンガ通り歯科クリニック

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