免疫力がカギ!

風邪で歯茎が腫れる?

風邪は主にウイルスによる感染症です。体はウイルスと戦うために、免疫力を総動員します。この免疫力が、普段は問題ないお口の中の細菌にも影響を与えるのです。

1. 風邪による「免疫力の低下」

風邪をひくと、私たちの体は全身のエネルギーと免疫細胞をウイルスとの戦いに集中させます。その結果、

  • お口の中を守る免疫力が一時的に手薄になる
  • 普段は抑えられていた口腔内の細菌(特に歯周病菌)が活発化する

この抵抗力の低下が、歯茎に炎症を引き起こしたり、すでにある歯周病歯肉炎の症状を悪化させたりする主な原因となります。

2. 口腔内の環境変化

風邪の症状自体も、歯茎の腫れを助長します。

  • 口呼吸の増加:鼻詰まりで口呼吸が増えると、お口の中が乾燥しやすくなります。
  • 唾液量の減少:唾液には、細菌を洗い流し、お口の中を清潔に保つ重要な役割がありますが、乾燥によってその機能が低下します。

結果として、細菌が増えやすい環境になり、歯茎の炎症が悪化しやすくなります。


歯周病にご用心!潜んでいる炎症が表面化

「風邪をひくと歯茎が腫れる」という方の多くは、風邪をひく前から軽度の歯周病や歯肉炎を抱えている可能性があります。

歯周病は、歯茎の中で常に細菌免疫細胞が戦っている状態です。風邪で体の免疫が低下すると、この戦いで細菌が優位になり、隠れていた炎症が急激に悪化して腫れ痛みとなって現れるのです。

【重要】 風邪が治り体調が回復すれば、多くの場合は歯茎の腫れも治まります。しかし、腫れが続く場合や、風邪をひくたびに腫れる場合は、歯周病が進行しているサインかもしれません。


歯茎の腫れを防ぐために日頃からできること

免疫力低下が原因で歯茎が腫れることを防ぐには、日頃からのお口のケアと体調管理が何よりも大切です。

1. 丁寧な歯磨きと歯科検診

  • 毎日の丁寧な歯磨き:歯周病の原因となる**プラーク(歯垢)**を徹底的に除去しましょう。特に、歯と歯茎の境目を意識して磨くことが重要です。
  • 定期的な歯科検診:ご自宅では取りきれない歯石や汚れをプロのクリーニングで除去し、歯周病を未然に防ぐことが、免疫力が落ちたときの悪化を防ぐ最善策です。

2. 免疫力を高める生活習慣

  • 十分な睡眠と休養:体が休まると免疫力は回復します。風邪のときは特に意識して休みましょう。
  • バランスの取れた食事:特にビタミンCタンパク質は、免疫機能の維持や歯茎の修復に役立ちます。

まとめ:

風邪をひいたときの歯茎の腫れは、「体全体の健康状態がお口に現れたサイン」とも言えます。

もし、風邪が治ったのに歯茎の腫れが引かない、痛みが強いといった場合は、風邪とは別の原因(進行した歯周病、根の病気など)が考えられます。

当院では、歯茎の腫れの原因を正確に診断し、適切な治療とセルフケアのアドバイスを提供しています。ご心配な症状がある方は、無理をせずにお気軽にご相談ください。

【当院の診療内容】 #歯科 #歯周病治療 #定期検診 #予防歯科 #歯茎の腫れ


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