エベレスト登頂記念日と「歯」の意外な関係!山の上で歯が痛くなる理由とは?
こんにちは!新橋赤レンガ通り歯科クリニック・院長の後藤です。
本日**5月29日は「エベレスト登頂記念日」**です。1953年のこの日、ニュージーランドの登山家エドモンド・ヒラリーと、シェルパのテンジン・ノルゲイが、世界で初めて世界最高峰のエベレスト(8,848メートル)の登頂に成功しました。
人間が生きるにはあまりにも過酷な、酸素も薄く凍てつく極限の世界。実は、こうした高い山に登るとき、私たちの**「歯」**にも大きな異変が起こることがあるのをご存知でしょうか?
「登山と歯科に何の関係があるの?」と思われるかもしれませんが、実はこれ、医療の世界では非常に有名な、科学的根拠のあるお話なのです。今回はエベレスト登頂記念日にちなんで、山の上や飛行機の中で起こる「歯のミステリー」について、わかりやすく解説します。
1. 標高が高くなると歯が痛む!?「気圧性歯痛」の正体
登山が好きな方の間で、**「高い山に登ったら、急に歯が激しく痛み出した」という経験を持つ人が少なからずいらっしゃいます。これは気のせいでも気の緩みでもなく、「気圧性歯痛(または航空歯痛)」**と呼ばれる立派な症状です。
では、なぜ気圧が変わると歯が痛くなるのでしょうか?その秘密は、歯の構造にあります。
ポテトチップスの袋が膨らむのと同じ現象
私たちの歯の内部には、**「歯髄腔(しずいくう)」**という、神経や血管が通っている小さな空洞があります。
地上(平地)にいるとき: 歯の中の圧力と、外の気圧(1気圧)が同じなので、バランスが保たれています。
高い山(高地)に登ったとき: 標高が上がるにつれて、周囲の気圧はどんどん下がっていきます。しかし、歯の中の空洞は硬い組織で密閉されているため、すぐには気圧の変化に対応できません。結果として**「外は低気圧、中は高気圧」**という差が生まれます。
山の上にポテトチップスの袋を持ってい行くと、パンパンに膨らみますよね。あれと全く同じ現象が、実は歯の内部でも起きているのです。内側から空気が膨張して神経をギューッと圧迫するため、激しい痛みを感じるようになります。
2. どんな歯が危ない?気圧の変化で悲鳴をあげる3つのパターン
「じゃあ、山に登ったら全員の歯が痛くなるの?」というと、決してそんなことはありません。健康でどこも悪くない歯であれば、気圧が変化しても痛みは出ないのです。
注意が必要なのは、**「すでにトラブルを抱えている歯」や「過去に治療した歯」**です。具体的には、以下のようなケースが該当します。
① 治療していない虫歯がある
虫歯によって歯に穴が空き、内部に空洞が広がっていると、その中の空気が気圧低下によって膨張し、神経を強く刺激します。
② 過去に神経の治療(根管治療)をした歯
過去に歯の根の治療をした際、内部にわずかな隙間が残っていたり、慢性的な炎症のせいでガス(膿が発する気体)が溜まっていたりすることがあります。このガスが気圧の低下で一気に膨張し、激痛を引き起こします。
③ 詰め物・被せ物に隙間がある
治療してから年月が経ち、接着剤(セメント)が劣化して溶けてしまうと、詰め物の下に小さな隙間(空気のポケット)ができます。その空気が膨張して、歯を内側から押し広げようとするため痛みが生じます。
つまり、「山の上で痛む歯」というのは、地上にいるときからすでに治療が必要だったサインなのです。
3. エベレスト級の過酷な環境と「噛み合わせ・食いしばり」
さらに、エベレストのような本格的な登山、あるいは日常のハイキングやスポーツでも、私たちは無意識に**「歯を食いしばる」**場面が多くあります。
人間は、重い荷物を背負って急斜面を登るときや、一歩の踏み込みに力を込めるとき、何十キロ、時には100キロを超える力で歯を噛み締めています。
もし全体の噛み合わせのバランスが悪かったり、歯周病で歯を支える骨が弱っていたりすると、この過酷な食いしばりによって、山の上で歯が破折(割れる)してしまったり、歯茎が急激に腫れ上がったりするリスクが高まります。
一歩間違えれば命に関わる登山において、歯の激痛で集中力が削がれるのは非常に危険です。そのため、プロの登山家や冒険家、宇宙飛行士、あるいは飛行機を操縦するパイロットなどは、遠征やフライトの前に必ず徹底的な歯科検診と治療を行い、お口の中を完璧な状態に整えています。
まとめ:日常の「もしも」に備えて、新橋で万全のチェックを!
世界最高峰のエベレストを目指すわけでなくても、私たちの身近な生活には気圧の変化がたくさん潜んでいます。
飛行機に乗って旅行や出張に行くとき、週末にドライブで峠を越えるとき、あるいは高原へキャンプやゴルフに出かけるとき、スキューバダイビングをするとき……。
「せっかくの旅行先やレジャーで、急に歯が痛くなって全く楽しめなかった」という悲しい事態を防ぐためには、事前のチェックが何よりも大切です。
新橋駅近くの当院**「新橋赤レンガ通り歯科クリニック」**では、患者様一人ひとりのお口のリスクをしっかりと見極め、快適な日常生活や大切なご予定をサポートするための精密な検診を行っています。
しばらく歯医者さんに行っていないな
時々、冷たいものがシミる気がする
昔治療した銀歯や詰め物のまわりが気になる
そんな気になるサインがあれば、ぜひお気軽に私、後藤までご相談ください。万全の体調を整えて、これからのレジャーシーズンを思いっきり楽しみましょう!皆様のご来院を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
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