【6月17日は砂漠化と戦う世界デー】お口の中はカラカラになっていませんか?歯科医が教える「お口の砂漠化」のリスクと対策
こんにちは!新橋赤レンガ通り歯科クリニック・院長の後藤です。
昨日、6月17日が何の日だったかご存じでしょうか? 実は、国連が定めた「砂漠化および干ばつと戦う世界デー」という国際的な記念日です。地球環境の温暖化や気候変動による土地の砂漠化を防ぐために、世界中で対策を考えようという日なのですが……。
「歯医者さんと砂漠化に、何の関係があるの?」と思われますよね。 実は、現代人の間で「お口の砂漠化」とも言える深刻なトラブルが広がっているのです。
今回は、地球の砂漠化ならぬ、お口の乾燥状態「ドライマウス(口腔乾燥症)」について、そのリスクと対策をお話しします。
あなたのお口は大丈夫?「お口の砂漠化」チェック
まずは、あなたのお口が砂漠化していないか、以下の項目をチェックしてみましょう。
- [ ] クッキーやパンなど、パサつく食べ物が飲み込みにくい
- [ ] 口が乾いて、うまくしゃべりにくいことがある
- [ ] 夜中に口の渇き(喉の渇き)で目が覚める
- [ ] 以前に比べて、口臭が気になるようになった
- [ ] 常に手元に飲み物がないと不安になる
1つでも当てはまる方は、お口の砂漠化(ドライマウス)が始まっているサインかもしれません。
なぜ怖い?お口が砂漠化すると起こる3つのリスク
地球の砂漠化が進むと作物が育たなくなるように、お口の中が乾くとさまざまなトラブルが発生しやすくなります。その最大の原因は「唾液(だえき)の減少」です。
唾液には、お口の中の汚れを洗い流す「自浄作用」や、細菌の繁殖を抑える「抗菌作用」という、いわば“お口を潤し守る恵みの雨”のような大切な役割があります。これが枯れてしまうと、以下のようなリスクが一気に高まります。
1. 虫歯や歯周病のリスクが急増
唾液によるお口の洗浄・殺菌効果が落ちるため、原因菌が繁殖し放題になってしまいます。また、歯の表面を修復する「再石灰化」も行われにくくなり、虫歯が一気に進行しやすくなります。
2. 口臭が強くなる
口の中の細菌がネバネバと増殖し、発酵することで、キツい口臭の原因になります。「最近、口が粘つくし臭いが気になる……」という方は、乾燥が原因かもしれません。
3. 味覚障害や話しにくさの発生
舌がこすれてピリピリと痛んだり、食べ物の味が正しく感じられなくなったりします。また、口が回りにくくなって会話が億劫になることもあります。
お口の砂漠化を防ぐ!3つの「潤い(緑化)計画」
お口の潤いを取り戻し、健やかな環境を保つために、日常でできる簡単なケアをご紹介します。
- 「よく噛んで」食べる 噛むという刺激は、唾液の分泌を促す最大のスイッチです。普段の食事で「ひとくち30回」を意識してみましょう。
- こまめな水分補給(お水や麦茶がおすすめ) 一度にたくさん飲むのではなく、お口を湿らせるように「少しずつ、回数を多く」飲むのがポイントです。※緑茶やコーヒーは利尿作用があり、かえってお口が乾きやすくなるため、お水や麦茶が適しています。
- 唾液腺(だえきせん)マッサージを取り入れる 耳の下(耳下腺)や、あごの骨の内側(顎下線・舌下線)を指先で優しくもみほぐすと、じわっと唾液が出てきます。リラックスタイムにぜひ試してみてください。
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